ある日メーターにこんな表示が!
HMMFの交換時期が到来すると「まもなくメンテナンス時期です HMMF」と表示されます。
HMMFはトランスミッション(変速機)を作動・潤滑しているオイルです。
エンジンオイルと同様、定期的な交換が必要です。
今回は、ホンダ インサイト(ZE2 H21年式)のHMMFの交換作業をご紹介します!
この記事でわかること
- HMMF交換作業に必要な準備物
- HMMFの交換手順
準備物
交換するもの
- ホンダ純正HMMF
- ドレンボルトガスケット(ホンダ純正部品)
必要工具
- プラスドライバー
- ラチェット・スピンナーハンドル(差込角9.5mm)
- じょうご
- 耐油性ホース
- 廃油容器
- 廃油をふき取るウェス
手順
インサイトのHMMF交換手順は以下の通りです。
- アンダーカバー・メンテナンスリッドを開ける。
- ドレンボルトを外し、廃油を排出する。
- ガスケットを交換しドレンボルト・アンダーカバーを元に戻す。
- 新油を入れる
- 量を確認する
- メーター内表示をリセットする
解説
※紹介された内容を実践する場合は安全に十分注意し、自己責任にてお願いいたします。基本的にはお近くの自動車整備工場へご依頼ください。
作業前の下準備
作業前にトランスミッションオイルゲージにて交換前のオイル量を確認します。
HMMFのゲージは矢印の先、エアクリーナー付近にあります。
エアクリBOX下部にHMMFの目印が付いたゲージがあります。
こちらのゲージにてオイル量などを確認します。
- 確認した後はゲージは完全に戻さずに空気が入る程度の隙間を開けておきます。
- トランスミッション内にゴミなどが入らないように注意してください。
- HMMFが極端に減っているなど異常があった場合は速やかにお近くの整備工場などにお問い合わせください。
アンダーカバー・メンテナンスリッドを開く
車両下部、左側のメンテナンスリッドを開きます。
固定しているプラスねじ4本を取り外します。
- ねじをすべて取り外すとフタが落ちてくる場合があるので注意します。
ドレンボルトを取り外し、廃油を排出する
ドレンボルトは差込角9.5mmのラチェット・スピンナーハンドルを直接穴に差し込み取り外します。
- 運転直後はオイルが高温になっている場合があるので注意してください。
- オイルゲージを半刺しにしている場合、かなり勢いよく廃油が出ます。
- オイルゲージを完全に戻してしまうと、ドボッ、ドボッ、っと息継ぎしながら廃油が出るため、油が飛び散り、周囲が汚れます。
ガスケット交換・アンダーカバー復元
銀色の部分が新品交換するガスケットです。
ガスケットを新品に交換したら、ドレンボルトを締め込みます。
ドレンボルト周辺を清掃・点検した後、アンダーカバーを元に戻します。
- ドレンボルト先端には摩耗した鉄粉をトラップするための磁石が付いています。点検後、清掃しておきましょう。
新品のHMMFを入れる
補給量は、2.8L(HMMFのみ交換時)です。
新油の補給は、HMMFレベルゲージが挿入されている穴から行います。
じょうごに耐油ホースを取り付けた道具を作成します。
ホース先端をレベルゲージの穴に入れ、計量したHMMFを補給していきます。
- ホースの長さは50cm程度あれば十分です。
- 外径8mmのホースを使用しましたが、10mm程度でも問題なく挿入できそうです。
- 100円ショップのじょうごは小さすぎて効率が悪いです。直径20cm程度のじょうごのほうがよさそうです。
HMMF量の確認
規定量を補給し終えたら、トランスミッション内のHMMFの量を確認します。
ZE2インサイトの場合、下記方法で確認します。
- 車両を水平な位置に置きエンジンを始動する
- ラジエーターファンが2回作動するまで暖機運転を行う。
- エンジン停止後、トランスミッションオイルゲージにてオイル量を確認する。
矢印の範囲に油面があればOKです。
表示のリセット
各所を点検後、メーターの表示をリセットすれば作業完了です!
↓メーターのリセット方法はコチラ↓
まとめ
- 安全には十分に留意して行う。
- 作業自体はエンジンオイルとほぼ同様。
- じょうごは大きめが高効率。
- ホースは50cm、外径10mmぐらいがよさそう。
- 交換後の暖機運転が一番時間を取られる。
- 作業後は忘れずにメーターリセットを行う。
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